メッセージ
(全46作品)
今、春を見た
長い間、恩人である二人の女性の存在。
ある日、他界されたとの言葉、心身の筋肉が
溶け出し、前に進むことが出来ない。
その日から想いでの曲「スメタナのわが祖国」に聞き入り、
作品制作等、忘れかけていた。
しかし、布絵チームは「前に進む」ことを考えてくれていた。
私には仲間がいる! 空はもう春!
◆206×123cm ◆2024年
◆作品番号:273
夏なごり
夏のニホイが消えて行く。
花火の焦げたニホイ、祭りドンドコタイコ、
蚊のブウーブン、水ヨーヨーのジャバジャバポンポン、
スサースサのうちわの風。
もうすぐ薄黄色の景色がやって来る。
モデルは吉見先生。
◆141×110cm ◆2023年
◆作品番号:272
鯉に託した伝言
ある日突然、O夫人・S夫人とそのグループは私を優しく囲んでくれた。
そして「布絵」が海外に向かった。それが何もかもの始まりだった。
私は背の低い日本人のシンデレラになった。
しかし二人の夫人との別れがあり、でもどうしても伝えたい思いがある。
ある日、滅多に見ることのない鯉が滝を昇る瞬間を!!
私は「心の文(ふみ)」を託し、天まで届け頂きます様お願いし、合掌をした。
「深謝」。
◆162×100cm ◆2022年
◆作品番号:271
息が止まる位の緊張
コロナ禍の中、約2年越しの展示!やる・やらないの連続。
その度、体のド真ん中から大太鼓がドドーン、ドドーンと暴れる、息苦しい…。
2021年10月9日、ドドーンの音が止む。
そして新しい鼓動がやって来た。
◆158×128cm ◆2021年
◆作品番号:269
絵が描けない
徐々に絵を描く時間にだらけてる。
コロナ禍のど真ん中。心は不良!
井上陽水を聞きほれながら、耳の中に放り込み、日課としている。
それだけの……日々ばかり……。
※作品の着物は大正時代のちりめんの祝着。半衿には昭和初期のものを使用しています。
◆155×131cm ◆2021年
◆作品番号:267
時よ!もう行くよ
令和2年からコロナ大流行。何もかも計画は止まる。
長い日々は臆病となり、心身は動かない。
ある日立ち上がり、「時間」にこう言った。
さあー「行くよ!」。
※作品の着物は昭和初期のちりめんの留袖。帯も昭和初期の袋帯を使用しています。
◆173×119cm ◆2020年
◆作品番号:265
無表情
「夢と現実」、「希望と失望」。それたちが私に向かって体当たりして来た。
心の体重が「0」となった。何もかも「0」…何もかも「0」。
私の顔は無表情!ずーっと!ずーっと!ほんとにずーっと!!
そして、その後………笑った。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定されていた展示会がすべて中止となった!
◆178cm×137cm ◆2020年
◆作品番号:264
春酔いしてる
ずずーっと憧れてた想いのある展示会に恋をしてた。
今、片想いの結び目がほどけた。
これまでそばで見守ってくれてた青い鳥はそーっと私から去って行った。
今の私春酔いしてる。
※しもだて美術館での開催を記念して作りましたが、残念ながら開催延期となりました…。
◆165cm×115cm ◆2019年
◆作品番号:263
五弁の勇士
布絵の活動をする前に、まずは理解を得られず、
そして高い壁が立ちはだかる場面に遭遇する。
でも多くの問題を乗り越えながら、
この活動に手を差し伸べてくださった五人(五弁)の勇士に捧げる舞なのです。
※五弁の花は、茨城県花の「バラ」。白バラの花言葉は「尊敬」。
◆183cm×138cm ◆2019年
◆作品番号:261
声おりもの
第22回NHKハート展・参加作品
「NHKハート展」は、詩とアートを組み合わせた展覧会。
障害のある人がつづった詩に込められた思いを、
各界の著名人やアーティストがハートをモチーフに
アート作品で表現していくもので、初めての参加となりました。
◆54cm×60cm ◆2017年
◆作品番号:250
ただいま
今、人と逢ってきた。その声・その顔イッパイに残像。心地よく楽しかった。
今は少し気さくに疲れてる!それだけで題材になるなんて。
絵を描ける事は私、幸せだって!
だから誰も居ない一人になった時、ポーズは流し目、そして自慢化!
◆155cm×112cm ◆2018年
◆作品番号:255
二人は自分自身
今日は"おどりの日"。互いにそれぞれ競い合う。
これどう!私の方もどう!と、また踊り出す。
二人は友達。二人は仲良し。ずーっと一緒。これからも。
だって二人は一人の末子です。
◆177cm×207cm ◆2016年
◆作品番号:247
追憶
夢の中で母に再会し、一緒に父への想いにもふける。
数十年ぶりで両親への追憶という記憶装置が稼働した。
父と遊んだペンギン。母が浅草で買った指人形。幼少期一番の友達人形。
作品制作中は父・母とこよなく会話をしながら…。私は末っ子の末子に戻った。
◆146cm×165cm ◆2016年
◆作品番号:246
明日からの空想2016
Daydream about what awaits you from tomorrow
「Discover The One Japanese Art」イギリス・ロンドン・Menier Gallery)出品作品。
◆70cm×70cm ◆2016年
◆作品番号:244
振り返ったら前
大変な冒険を手掛ける時は、必ず背中方面を振り返ってください。
そして忘れかけた身近なより取り見取りの光を引き連れて。
その時点から「前」となり、始まりの始まりです。明日から又逢う人の為に。
◆164cm×97cm ◆2015年
◆作品番号:242
旅に出よう…
平凡から非凡の旅行へとコース変更。明日、朝早くに。
トランクの中に何を入れようかな?…母の想い・来年の希望・あの日の感動・花の匂い。
入りきれないから「装飾の心」は置いて行こう。元気玉を背負って…ready go!!
◆170cm×113cm ◆2015年
◆作品番号:240
黒の想ひ
黒のイメージは喪に服す等、陰影が強い印象が強い。
皆様はどうお思いですか? 私はシャープで洗練された色と自負しています。
日本人は世界一カッコイイ黒い髪を授かってます。だから茶色に染めないで下さい。
真の黒髪は財産です。いつでも私は「黒髪」です。
…見て!ホントでしょ!…
※着物地は大正時代のちりめんの祝着を使用しています。
◆178cm×136cm ◆2014年
◆作品番号:238
赤の想ひ
赤のイメージはジプシーのカルメンの色で、ビゼーの曲が躍り出るような情熱の色。
しかし色相が低くなる(あずき色)と怪しいほど色っぽいバラの様。
もしかしたら私は「赤」かも。
…やっぱり訂正します。…スミマセン。
※着物地は大正時代のちりめんの祝着を使用しています。
◆178cm×136cm ◆2014年
◆作品番号:237
白の想ひ
白のイメージは純白で、けがれなく、清らかと思いがち。
でも私はヘソ曲り。白は相手次第で何色にでも染まる変幻自在で色仕掛け!
そう、色気のある淑女。もしかしたら「白」は私です。
…全く、ウソです。…スミマセン。
※着物地は大正時代のちりめんの祝着を使用しています。
◆178cm×136cm ◆2014年
◆作品番号:236
そして、ここから前
「何かを貫く、そして長く」を力づける方法を見つけました。
それは「しっかりとどまる」こと。
そして周りの風景をちゃんと把握した期節に、ここからスタート。
遠方を前に見据えて!
ちなみに上部の花はピンクの太陽です。
※着物地はアメリカ在住の日本人の友人からいただいた大正時代の祝着。
帯も大正時代の袋帯を使用しています。
◆185cm×114cm ◆2014年
◆作品番号:234
制多迦童子
イヤー参りました。これでも悩みがつきなくて。
「わざわい」から身を守るため、最近目つきの鋭い用心棒を付けました。
紹介します。八大童子の制多迦童子(せいたかどうじ)と申します。
◆120cm×97cm ◆2012年
◆作品番号:219
ハーモニーが聞こえる
数十年間、布絵の分野は理解が得られぬ孤独な世界でした。
布絵という独奏曲が今では大きな協奏曲となりだしています。
聞こえますか!
◆185cm×150cm ◆2012年
◆作品番号:216
虹の芽が出る種
東日本大震災の時から、福島県いわき市に住む一人の女性が気掛かりでした。
やっと連絡が取れた時、
彼女は「言葉で言い表せないほど多くの惨事を見、体験し、幾度も涙した」
そして「今は無気力であらゆることに感動する心も力も無くした」と
体調を崩しながら語りました。
……数ヶ月後。
彼女は目標を前に動き始めました。
今まで堅く握りしめてた「拳」がゆっくり開き、手のひらからは虹が出たのです。
◆127cm×175cm ◆2011年
◆作品番号:213
居心地の散歩
居心地の良い曲=G線上のアリア
居心地の良い人=布絵や音楽を伴にする人
居心地の良い場所=ここから真っ直ぐ行った所
◆185cm×150cm ◆2010年
◆作品番号:208
花びらに聞きほれて
冬の東北、初めての展示。雪がふぶく先、そこは岩手。
迎えてくれた皆々様の体温で、ふぶいていた雪は花びらに変わり、
純朴な色と声に聞きほれたのです。
◆190cm×150cm ◆2010年
◆作品番号:203
私も飛べますか
私欲ではない、大事な欲望がある時、天に向かって願う事にしている。
最近、本当に天まで思いが届いているか。確認!確認!
手作りの羽と羽衣と飛び立つ台を準備し、天使に問い掛けた。
"私も飛べますか、天まで”
◆185cm×148cm ◆2009年
◆作品番号:200
風の便のまちぼうけ
布絵を通していろいろな方と出逢いたい思いが忙しいのに心は暇。
毎日体裁の良いイスに腰掛け待ってるのです。風の便のポストはここなのに。
◆172cm×139cm ◆2009年
◆作品番号:198
感動の番人
時々、孤独感や不安感が侵入してくるのです。
頭の中は錆びたロボットになります。
しかし、「仲間」という名の番犬が私をサポートしてくれ、錆びたロボットは、
再びしっかり目を開き、感動探しに行くのです。
◆172cm×139cm ◆2008年
◆作品番号:190
フリースペースII
自由ってどんなこと!なんて哲学的に考えた。重圧のない存在に対する感覚かな?
チョット自分で何を言ってるか意味不明。ただこの絵のごとき。
重くなく浮く軽さのここち良さ。フーゥ!!
◆143cm×183cm ◆2008年
◆作品番号:188
※フリースペースと対になる作品です。
フリータイムII
全然暇な時間・ぬく~い昼下がり・素足……には「耳かき」がよく似合う。
そして、その後は少しの「うたた寝」がもっとよく似合うのです。
これがフリータイムのフルコースなのです。
◆90cm×194cm ◆2008年
◆作品番号:186
※フリータイムと対になる作品です。
さくら酔い
2008冬、岐阜での布絵展では約8万人という驚く入場者数を記録しました。
終了した後もあまりのうれしさに身体は火照り、その顔色は桜色。
春になってもさくら酔い。
◆145cm×204cm ◆2008年
◆作品番号:185
プロローグ
岐阜での「布絵展」が多くの方々に良き評価を得られるのかと、心配と不安な心。
「プロジェクト布絵」の底力を信じ、いざ!胸、高まる。
◆198cm×147cm ◆2007年
◆作品番号:181
M氏に捧げる踊り
M氏は主人の兄、正男兄さんです。温かく純朴な方でしたが、他界しました。
いっぱいの花びらが天まで届くよう、“千の風”に乗って…。
私だけの告別式を演出しました。
◆194cm×142cm ◆2007年
◆作品番号:180
フリータイム
毎日なぜか忙しい…。
素足になって頬杖して魔法を使って時計を止めたら、居眠りの中に入り込んでしまった。
なんて良い時間なんだろうと、目が覚めた時、また…。
毎日なぜか忙しい…。
◆90cm×194cm ◆2007年
◆作品番号:178
※フリータイムIIと対になる作品です。
フリースペース
私の精神の箱の中に忙しさ・迷い・願望等が余裕もなく詰まっていましたが、
ある日、それが整理整頓出来たのです。
精神の箱には身体が浮く位にいっぱいの空気が入った自由な空間があったのです。
◆184.5cm×152.5cm ◆2007年
◆作品番号:177
※フリースペースIIと対になる作品です。
ふと目覚めたら春
薄暗いトンネルの中に迷ってました。
ふと、ベールを取り顔を上げたら、回りは予想以上に明るく私を迎えてくれました。
◆156cm×204cm ◆2007年
◆作品番号:175
明日からの空想
不思議な時期があったようだ。周りの人々の健康を気遣う日々が押し寄せた。
私でも何が出来るかを真剣に組み立て、心の中で設計図を作成した。
ある時期、私の想いが完成し、皆んなに健康が行き届いた。心が笑った!心もホッとした!
明日からは私の為だけの空想時間に切り替えるんだ。
◆190cm×150cm ◆2006年
◆作品番号:173
この願い天までとどけ
私は神様にあまりお願い事をしない。
とてもお忙しい御人だから、迷惑をかけたくないからです。
その代わり、常に報告をする所があります。それは「夜空」と「お墓参り」です。
たま~に本気!全身全霊で悪いと思いながらする時があります。
“私の願い天までとどけ! ”心の底から願うのです。
◆149.5cm×209.5cm ◆2006年
◆作品番号:167
八大童子立像三体
和歌山の金剛峯寺の不動明王の使者をつかさどる童子三体です。
仏像の本を見ていたら、この童子たちが私をにらんだ。“描け!”と。
だから勇気を出して金剛峯寺に電話をかけ、その旨を説明し、許可を得ました。
夢中で一人一人の命をお救いくださいの想いで作りました。
その時、私は“無心”でした。
◆149.5cm×209.5cm ◆2006年
◆作品番号:166
新しいコンパスと地図を手にして
「新しい風が吹く方向」の作品から、
今、「プロジェクト布絵」は目的に向かって風を感じる所へ。
いざ出陣! 迷いなし。
◆176cm×146cm ◆2005年
◆作品番号:160
背中に羽根がはえた瞬間
ユダヤ人共同墓地(プラハ)を訪れてから、
私の作品は鮮やかな色が薄れ、その時代から脱出できませんでした。
でもある日突然、天使が脱出用の羽根を付けてくれたのです。
◆152cm×116cm ◆2004年
◆作品番号:157
新しい風が吹く方向
作品制作に迷いが出てきて、方向が振れている時、
ある女性との交流でヒントをいただき、進む角度を見出したのです。
◆165cm×143cm ◆2004年
◆作品番号:156
出番のない楽屋裏
大きな舞台(大きな夢)での活躍を願い、
いつチャンスが訪れるか、じっと舞台の袖で出番を待つ私自身、自心像なのです。
◆139cm×136cm ◆2004年
◆作品番号:154
妖精と会話した夢
布絵の活動の中では大掛かりな計画やとてつもないお誘いがたまにありましたが、
実際には実現されませんでした。
しかし夢として、この想いを回想するのです。
◆170cm×175cm ◆2004年
◆作品番号:151
ダルクの春
尊敬する女性がある国際交流協会を設立するために立ち上がり、
長い間奮闘しながら、苦難を乗り越え達成しました。
そのことが「ジャンヌダルク」と重なり、一枚の布絵となったのです。
◆171cm×128cm ◆2004年
◆作品番号:150
Sさんのペンダント
「ダルクの春」の主人公Sさんがモデルです。
苦難を乗り越えた今、どうぞ、少しはお身体をお休みくださいますよう、
そっとお茶をお運びいたしました。
◆155cm×148cm ◆2004年
◆作品番号:148
最も今、私の体内に近い表現がこのシリーズです。私は政治家でもなく、歌手でもなく、学者でもなく。私の意志の表現は布絵を通して訴えることにしようと考えたのです。今の想いを素直に伝えたくてたまりません。それは言葉でもなく、メロディでもなく、絵からです。作品を通して皆さんに一生懸命話しかけます。振り返って考えますと、初期時代から今日までデッサンに迷いがあったり、皆さんに好まれるために作品を手掛けたり、色の付かない無彩色の時代があったり、いろいろなシリーズを生み出してきました。今、このメッセージシリーズで、やっと心が落ち着いたようです。下絵を描いている時間が少し幸せの心を持つようになっているのです。そして次のシリーズに向かって。このシリーズでの古布は私のお気に入りの布ばかりです。ここぞと思った作品に使用したいと願ってました着物ばかりです。