無彩色
(全5作品)
赤い表紙の本
◆170cm×187cm ◆2002年
◆作品番号:135
一反の赤い布
夢の返事が戻ってこない。
いつまで待つかを不安定な椅子や机にしがみついている
精神不安な弱い心として表現しました。
◆168cm×198cm ◆2002年
◆作品番号:136
赤いベールと妖精
NO WAR!の強い想いにより、作品から色が消えた時期がありました。
その時は一つの色「赤」が私の精神をかばってくれて、時には妖精も囁いてくれたのです。
◆183cm×129cm ◆2003年
◆作品番号:146
赤い絨毯
一人娘・しのぶがモデルです。
正月に帰省した際、足を投げ出しゆったりしている姿に、
今までの子ども扱いから一人の女性らしさを感じ、小さな嫉妬をしたのです。
◆170cm×190cm ◆2003年
◆作品番号:139
赤い手鏡
◆148cm×174cm ◆2002年
◆作品番号:137
2001年、チェコ・プラハで布絵展を開催しました。その合間に以前から深く興味のあった"ユダヤ人共同墓地"を訪ねました。多くの子供や女性が犠牲者となったところです。遺品も見てきました。身体の中のずーっと中まで大きな衝撃を受けたのです。初めての体験でした。こんなに身震いしたのは。そして突然、頭のパレットから色が消えたのです。帰国しても色が現れなく、影の中に入り込んだままです。どうしても精神的にプラハで見たことが目にも手にも頭脳にもベッタリとくっついて、色はとうとう無彩色のみになってました。せいぜい、赤一色が私を守ってくれました。私で出来ること、私が出来ること、私だから出来ること。布絵を通して"NO WAR"。私は平和主義者の一人です。