小物歳時記
(全12作品)
小物歳時記 一月
(羽子板)
作品の「額」には100歳の方が使用していた 「帯」を使っています。
◆55cm×75cm ◆1997年
◆作品番号:070
小物歳時記 二月
(節分)
「ひいらぎ」にイワシの頭を付けて玄関に挿し、
鬼(不幸)を家に入れぬ風習をモチーフにしました。
◆155cm×75cm ◆1997年
◆作品番号:071
小物歳時記 三月
(ひな祭り)
子供が大きくなり、ひな人形の替わりに一家に一枚は必要ではとの想いでつくりました。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:072
小物歳時記 四月
(お干菓子)
「盆」に使用した木綿の「繻子(しゅす)」は生産中止のため、
なかなか入手困難です。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:081
小物歳時記 五月
(節句)
子供が大きくなったら、ひな人形と同様に台飾りをタペストリーにして
祝い事に活かしてはとの想いでつくりました。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:077
小物歳時記 六月
(雨傘)
「傘」の柄の部分には「風呂敷」の一部を利用しています。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:075
小物歳時記 七月
(風鈴)
「うちわ」は裏から糸を張り、
本当のうちわの骨があるように特殊技法を施しました。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:078
小物歳時記 八月
(絵ろうそく)
「ちょうちん」は7月のうちわと同様に、
糸で骨があるように特殊技法が施されています。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:079
小物歳時記 九月
(月見)
透かしてみると、「月」の部分に「うさぎ」が見えるようにしてあります。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:082
小物歳時記 十月
(投扇興)
作品のタイトル「投扇興」を知っている方が意外に少ないことに驚きました。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:076
小物歳時記 十一月
(箱せこ)
「箱せこ」の布は約30年前の婚礼衣装の一部で、
手ししゅうの部分を使用しています。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:080
小物歳時記 十二月
(くまで)
江戸時代の「くまで」を参考にしてつくりました。
◆55cm×75cm ◆1998年
◆作品番号:073
今は亡き母は、月々ごとに掛け軸を交換したり、行事ごとに小物の飾り付けや料理をするため、母と一緒に買い物をしたり、お手伝いをしたりで、季節の歳時の教育を受けてきました。現代社会において、一つでも伝統行事が家々で失うことのないようにとの想いからです。台紙は現在生産中止で入手困難な紅絹(もみ)の胴裏を使用しています。