歳時記
(全12作品)
一月(嫁が君)
「ねずみ」のデッサンは近くのペットショップにて観察し、
2~3カ月通って書き起こしました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:012
二月(寒)
「小カニ」はおつまみのカニをつまみ食いしながらデッサンしたものです。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:013
三月(ウソ替え)
本物の鳥「ウソ」と置物の「ウソ」を見分け、
その年の豊作を祈るという行事を題材にしました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:014
四月(花弁)
「鯉」のパーツは何百枚もあり、制作時間を費やした、
困難な作業の作品でした。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:015
五月(春蚕)
「クワ」の葉を手に入れるため、田舎まで行きデッサンしました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:016
六月(つゆ)
イモを水に浸して、ひたすら芽が出るまで待ちデッサン。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:017
七月(あさがお)
子供が夏休みに育てていた観察用の「あさがお」を題材にしました
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:018
八月(蜂)
題材にする日本カボチャを探したが、結局市場では見つからず、
ある骨董店にあった日本カボチャの文鎮(ぶんちん)からデッサンした作品です。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:019
九月(黄)
近くにある歴史館内での「イチョウ」の木を題材に書き起こしました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:作品番号:020
十月(紅)
庭先に来る「赤トンボ」をずっと待ち続けてデッサンしました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:021
十一月(初冬)
「コオロギ」の触覚や足を実際よりも長く描き、存在価値を強調しました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:022
十二月(百子)
「百子(ひゃくし)」とは中国では「ざくろ」の意味で、繁栄の象徴。
砂糖をまき、アリを観察しながらデッサンしました。
◆62cm×82cm ◆1992~1993年
◆作品番号:023
日本はなんと四季の移り変わりに、小さな生き物や植物がここぞとばかり、登場するのだろうと驚きます。デッサンはほとんどが写真や本からではなく、現物からでしたので、一年間を要しました。ちっさなちっさな生き物の呼吸や羽根の音、そして命の作品を見て感じられたら、うれしいと思うのです。台紙は現在生産中止、入手不能、生成の手紡ぎ、手織りの大巾の胴裏を使用しています。